不思議な巡りあわせで 


プロローグ




「落ちる?!」

目の前には青い星、重力に引かれてストライクは降下していた。


「っ!!」

ふと、視界に避難民を乗せたシャトルが映った。それと同時に、それに銃口を向けるデュエルの姿も。


「!!やめてっ!!」


――それにはあの子が乗っているのに!!

反射的にストライクはシャトルへと手を伸ばす。が、それに触れるか否か。

刹那の瞬間。


ドォォォ―――ンッッ!!


シャトルは無常にも爆散した。





「イヤァァァッッ――!!」





キラの叫びがコックピット内に木霊した。





何処で道を間違ったのだろう。


僕たちは


何のために生まれたのだろう。






「ごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・」

ごめんなさいとキラは誰もいない空間に壊れたテープのように繰り返す。

ちらりと、あの女の子がくれた黄色い紙花が目の前で舞った。


『どうして守ってくれなかったの?』


少女の声が聞こえた気がした。


『あんた!!自分もコーディネーターだからって本気で戦ってないでしょう!!!』


甦るのは、自分へと向けられた慟哭の叫び。


「・・・嫌ぁ・・・・・・・・」



嫌だった

もう

何もかもが


そんな目で見ないで


そこにあったのは自分を見つめる侮蔑の瞳


どうして


何処で


間違えたのだろう




彼と戦うなんて


嫌だった


彼と一緒にいたかった。


でも彼には彼女がいる


彼と彼女が幸せそうにしているのをずっと見ることになる


そんなの嫌





でも


一番嫌だったのは


それをどうすることもできない


自分





タスケテ


ダレカ





「・・・・・・アスラン・・・・・・・・」





ストライクは落下する。

操縦者の心のように。









あとがき
短い・・・・・;;まぁプロローグですから(汗)
この辺は本編とあまり変わってないですね。多分。
それにしてもキラがやばめな感じで・・・;;
次回はカガリが早速・・・





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