不思議な巡りあわせで 


第四章



結局少女は目覚めぬままその日は過ぎ、未だに熱でうなされていた。

その間カガリは時々、というかほとんど毎回少女の様子を見に来た。
それこそ、ドクターがあきれ返るほどに。











「あいつ大丈夫かな・・・・・・」




いつものようにジープで見回りをしながらカガリは呟いた。


「あいつ?・・・・・あぁ、宙から落ちてきた姫サンのことね」


アフメドが言った言葉に思わずずり落ちそうになった。

「何で姫さんなんだ・・・・・」
「だって、すっげー美人じゃん」

その意見には同意する。確かに少女は綺麗だったし、可愛かった。
最近では熱も下がってきたようで、穏やかな寝姿が見られるようになった。そのときの寝顔も可愛くて、見ていて飽きなかった。

そのことを思い出し、思わず赤面する。


もう一度、あの印象的な瞳を見てみたい。そうカガリは思っていた。












「・・・・え?姫サンが目を覚ました?」


突然聞こえてきたその言葉に、カガリはばっとアフメドを見た。

その視線に気づいたのか


「あの子起きたってさ・・・・・・・戻る?」
「あぁ」



カガリの強い眼光に気圧されながらも、すぐさま方向転換し、ジープを走らせる。

あれほど熱っぽいカガリの瞳、一生忘れないだろう・・・・・・・と思いながら。







あとがき
うわ短っ!!・・・・すいません次はもう少し長く書きます;;






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