不思議な巡りあわせで







背中がじんじんと痛む。



…あれ…どうして生きているの…?

耳の側で銃声が響いて、死んだと思ったのに…


それともここが天国?

…いや…地獄かな…





どちらでもいい気がした。


でも、体中がひどく痛かった。




何で…






うっすらと瞳を開ければ、始めに映ったのは夕暮れに染まる天井。


体を動かそうとして、重いことに気が付いた。




「?」




視線を動かすと、そこにいたのは…










「アスラン!!」




キラは勢いよく立ち上がり、動かないアスランの体を横たえた。

ダークレッドの服に黒ずんだシミが広がっていた。




「うそっ、アスランっっ!!!」




何で?どうしてアスランが?



疑問はすぐに解けた。

自分が握っていた銃はひじき飛ばされ、床に転がっていた。

つまり、アスランは自分を庇ったのだ。


どうして…?


死にたいと思ったのに。

このまま私が生きていれば、アスランに迷惑をかけるのは目に見えていたから。



それなのに…







「どうして…?どうして私なんか助けるの?!」







目の前が霞み、アスランの姿がかすれていく。

温かい滴が落ちる。






「いやあぁぁぁぁっっっっ!!!!」





イヤダ…






「アスランっっ!!!」







ねぇ…目を覚ましてよ…






アスラン…

















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