不思議な巡りあわせで

-エピローグ-






あれからキラはプラントに行った。

イザークの家でお世話になることになって、イザークのお母さんに会った。

すごく綺麗で怖そうな人だったけど、優しくて安心した。



当初イザークも一緒に戻ったのだが、すぐに任務の為行ってしまった。

不安だけど待っていようと決めた。

彼なら必ず帰ってくると信じているから。


それにカガリがよく通信をしてくる。

やっぱり兄弟、というか双子だからなのかカガリと居ると安心する。

でも、やっぱり寂しい。

ここにイザークはいないから。







今、キラはプラントで防衛システムの開発をしている。

争うためでなく、守るために。

もう誰にも死んで欲しくなかったから。








ぼんやりとプログラムを打ち込みながらそんなことを思う。




空を見上げると、すでに夕焼け空に染まっていた。



今日も帰ってこない…



ため息をついて、キラはノートパソコンを閉じた。





キラ…





そう呼んでくれたイザークの顔が頭に浮かんできて、キラは不覚にも涙が少しこぼれた。




何か…疲れた…





沈み行く太陽を見て、キラは瞳を閉じる。

心地よい緩やかな風に、うとうとと眠くなってきた。

そして意識は深い闇に包まれた。

















キラ…




誰…?




「キラ」




うっすらと目を開けると、瞳に映ったのは見覚えのある銀髪。


「……!!……イザーク!?」


「ああ…ただいま。キラ」




そういってイザークは微笑んだ。

嬉しくて、胸が一杯になって、キラは思わずイザークに抱きついた。




「幻じゃないよね?」



その言葉に苦笑して、イザークはキラの頬に口付けを落とした。






「っ…お帰りっ!イザーク!」





夕焼け空の下の二人の影が重なった。






不思議な巡り合わせ

あなたに出会えた


あなたがいる

それが私の全てになった。




END…





あとがき

や…やっと完結…
そしてまず一言……恥ずかし――っっ!!!!
自分で書いててありえない…とか思ってましたよ…
何ですかあの〜のような台詞…

待っていて下さった方、お待たせしました。
やっと完結ですよ…
でも話が中途半端です…
時間があれば修正するかもしれませんι

アンケートしていますのでよろしければ是非ご参加下さい。


ここまで読んでくださった方、誤字脱字のご指摘など、意見を下さった方、
本当に有難うございました!